トップ > 導入事例 > 大栄印刷紙器株式会社

大栄印刷紙器株式会社

インクジェットで可能になった
  本紙パッケージサンプル&印刷機色見本

2024年2月、オーシャンテクノロジー株式会社が販売する「OT-IJ 1200S」を新たに導入した経緯や効果について、管理部 谷口部長様、山田様に話を伺った。
お話を伺った管理部 山田様

「包む意味」を時代の変化とともに深く考え、常に未来を志向する機能と付加価値を追求し、パッケージ・包装製品を中心に商品に付帯する広範囲なツールをユーザーの視点に立って見つめ、機能とイメージ、合理性とコストパフォーマンスを両立することを最重要課題として商品開発に携わっています。パッケージや包装製品が商品付帯ツールであることを見失わず、受注、立案、制作、製造し、出荷までをトータルに管理できる総合工場としてより一層の成長を目指し、さまざまな企業様の信頼に応えています。

OT-IJ 1200S 導入のきっかけ

表面加工が可能で且つ、印刷現場での再現性の高いインクジェットでパッケージサンプル作成が出来るということが導入の目的だった。当社がインクジェットを導入する以前、パッケージサンプル作成は通例時間のかかるものであった。初代のインクジェットを導入した約7年前、パッケージサンプル作成の作業時間は大幅に短縮が可能となったものの、プリントスピードが課題であった。

今回導入した新型インクジェット「OT-IJ1200S」は前述の課題をクリアしており、プリント仕上がり速度においては、急ぎの案件に於いてもクライアントへその日の内にプリントしたものをサンプルカットを行い、提出する事ができた。OT-IJ1200S は、以前のインクジェットでは1枚40~50 分かかって1日数枚しか出せなかったものが、約1/4のスピードでプリントする事ができる為、OT-IJ1200Sでは1日20枚近くプリントができる。今まではクライアントの希望納期内で納品が困難であった為に、依頼を断る事も多々あったが、現在では5~6セット要求されても対応可能である。

どの様な仕事をOT-IJ 1200Sで運用されているのか?

色品質に厳しいクライアントはインクジェットプリントと本機印刷との色味の差に対してご理解いただく為に説明が必要だったが、今回導入したOT-IJ1200S は、本機印刷での色再現を考慮したプロファイルで色域を設定されている為、インクジェットを色見本にして印刷機のオペレーターが色味を合わせやすくなっている。クライアントにもよるが、色校正として機能している。

パッケージの「印刷」「表面加工」、後工程の「抜き」「貼り」業務としており、本機印刷で使用する刷版はパッケージイラストのデザインデータを製版会社へ渡してCTP 刷版を作成している。このワークフローでも何ら問題なくインクジェットプリントは色校正として機能しており、運用が可能である。

印刷機が14 胴あり、UV よりも安価で環境にもやさしい水性コーターも付属しており、内製効率も上がっている。トムソン加工機、糊貼り機(贈答箱の8 点貼りも可能)はコの字型レイアウトx2で省スペース・効率化を実現している。

以前はカートリッジによるインク交換方式であったが、今回はボトル充填方式の為、残廃棄インキもなく大変Ecoである。

ページのトップへ戻る