デジタル印刷機・オートボックス
メイキングマシン導入の理由
10年前にCADとサンプルカッターを導入したときから段ボール事業のデジタル化を考えていた。当時段ボールでオールマイティに使える機械は無かった。( 一部、用途を限定すればUVインクジェットでの運用はあったかも知れない )他の印刷業界では既にデジタル化が定着しており、5年前にデジタル印刷機を導入しようと考えていた。コロナの影響を受けたが、前向きに会社の体質を変えていきたいというのがきっかけで攻めの考えで導入の決断を行った。
様々なメーカー・機械をテストしたが、Hanway2500Dが一番品質が良かった。染料タイプのインクジェットは、色の濃度が薄く、ボケた印象であった。文字も滲んでつぶれてしまっている感じがした。Hanway2500Dは顔料タイプで印刷物の商品としての品質も合格点だった。
一方、フルオートボックスメイキングマシンBM-2500に関しては従来のものと比べて切り口、精度共に問題なかった。
また、当社のクライアントがダンボール内製化の検討の一貫で他社機械の導入を検討していると聞いた際、メンテの不安などの声がある中で、オーシャンテクノロジーから紹介されたBM-2500は、大手段ボールメーカーとの実績もあり信頼感があった。三星が導入することによりクライアントも納得され、全てうまくまとめることができた。
デジタル設備はまだまだ過渡期である。その中で第二世代といえる状況の初期段階に導入できた事は今後の発展につながる。段ボール業界の弱点は、従来のアナログ機と違ってデータ処理(DTP運用)のできる人材が必要という事である。縁が合ってDTPオペレーターが入社してくれて、すべてのタイミングがマッチした。
今まで無かった市場をデジタル印刷
ワークローを活用して開拓をしていきたい
2024年に北陸新幹線が福井県敦賀市まで伸びるので、首都圏に向けての福井特産品の商材をPRが進んでいく、その事業の取り込みを行っていきたい。福井県のウェブサイトがあるが、新幹線の効果で首都圏の人がウェブサイトのアクセスが増えている。メインの工業製品だけではなく、デジタル印刷を使って差別化を図り販路拡大を行う。段ボールを使っていないもの(鮮魚の容れ物)を段ボールに置き換えていきたい。一般消費者に向けての新しい販路に変えていくことを期待している。福井県の産業支援センターより、「成長志向企業」の5社に選ばれた。公的機関と一緒に販路開拓を今後行っていく。
段ボール製造デジタルワークフロー
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デジタル
印刷HighJet2500D -
段ボール箱
製造BM2500 -
小ロット
生産