有限会社三恵ピーアール
オンデマンド印刷の後加工内製化による収益率UPを実現
2018年8月、オーシャンテクノロジー株式会社が販売するトムソン、箔押し、エンボスの1台3役である「OT-SRPⅢ」(以下OT-SRP)を導入し、その効果について吉田専務に伺った。
印刷の後加工機導入の理由は?
近年、ダイレクトメールの発送業務サービスや、オンデマンドによる印刷サービスを提供する企業が増えているが、同社としては、今後他社との差別化には変わった形や素材・デザイン面での付加価値をもっと求められるようになるだろうと考えていた。その根拠は、顧客から加工に関する可否問い合わせの増加があり、それらの要望になんとか応えられるような企業になりたいという強い思いもあったからだ。
元々、物販を手掛けた経験がある吉田専務は、今後、一般消費者向けに紙製品の販売も手掛けていきたいと考えており、これを具現化する加工機を模索していた。そんな折、サンプル作製から量産まで出来るOT-SRPⅢに出会い、しかも抜き・箔押し・エンボスまでの3つの加工がこれ1台でこなせるマルチ性が気に入り、導入に踏み切った経緯がある。
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OT-SRP を選択したポイントは?
当時、デジタル印刷機の後加工機を考えた時、デジタルカッティングマシンという選択肢もあった。自由に設計ができて抜型が不要。設計したものをその場で形にすることが魅力的でもあった。
しかしCADで設計するにしても形状に対するノウハウはもとより、加工のバリエーションが限られることと量産性という点に一抹の不安があった。一方のOT-SRPⅢであれば箔押しやエンボスなど加工の幅を広げることができ、しかもサンプル作りから量産機として使用することが出来る点が魅力的だった。また、印刷業界に精通しているオーシャンテクノロジーからこの機械を導入すれば、数々のノウハウも享受でき、立ち上げに対する不安も無かった為、導入に至った。
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OT-SRP の導入後のメリットは?
導入後、それまで作ってみたかった印刷フチなしのクリアファイルや、デザイン素材の形状に合わせた抜きなど、多くのサンプルを作製して営業活動に役立てている。今では一般消費者向けの商品をネットで販売したり、店舗などでの販売を通して紙製品の販売が順調に立ち上がり、当初目論んでいた他社との差別化に成功し大きく受注を伸ばしている。今後も勢いこのままで、沢山のアイディア(素材・形状・デザイン)を組み合わせて商品を開発し、新規事業の拡大と業種転換を図っていく考えだ。
次のステージでは、オーシャンテクノロジーが販売する厚盛印刷が出来るインクジェットプリンターを導入して、さらに一歩踏み込んだ新商品を開発する予定だ。
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ポストプレスソリューションのご提案
OT-SRPⅢ Short Run Product